同姓同名小説価格: 1,575円 レビュー評価:3.5 レビュー数:3
「クワイエットルームにようこそ」の解説に本書を、「もしも『ロッキン・オン』から出されたのでなければ、きっと芥川賞間違いなしの名作」といった趣旨のことが書いてあったので、遅ればせながら読みました。出てくる「同姓同名」の芸能人がある一定の世代より下の方にはそのキャラクターの妙味が伝わらない危惧がありますが、まぁ、本なんてものはどれも多かれ少なかれそういった側面があるものなので、わかる人だけで楽しみましょう。個人的には荻野目慶子の話が一番楽しめました。ただ、概ねどの話も楽しめはしましたが、それでも上記の評はすこし過大評価なのではないでしょか。